ショッピングモール内の駄菓子屋で、「なつかしい」は見たくない。
時代は変わっていくのは必然。
僕が子供の時は、ミニ四駆やハイパーヨーヨーが流行ったけれど、
もう息子に話しても、何それ?と言われる。
説明するのも面倒だ。
ポケモンは151匹までしか知らない。今は何匹だっけ?
数える気にもなれない。
それに、
ちゃんと営業してる?というようなこじんまりとした駄菓子屋も減った。
とはいえ、時代は巡ることも僕たちは知ってる。
いつかカタチを変えて、ミニ四駆がもう一度来るはずだ、と信じている。
(もうすでに来て、過ぎ去ったのかもしれないけど)
駄菓子屋は、こじんまりから堂々とショッピングモールに店を構えるするようになった。令和の中に、昭和の風景。
意外と客も大人から子供まで入っている。
大人になって、お菓子なんてほぼ食べない。
でも子供ができて、グミやらラムネなど、懐かしいお菓子を目に触れる機会が増えた。
そして、同時に食べる機会も増えた。
別に食べなくてもいいんだけど
ついつい「懐かしい」って言って、子供たちのお菓子を食べる。
ちなみに、最近「パチパチパニック」のソーダ味を食べたけれど、今でも斬新なお菓子だと感じる。ちょっと口の中が怖い。
つい最近、近くのショッピングモールに娘と行ってきた。
娘がお年玉をもらい、そのお金で駄菓子屋でお菓子を買いたいらしい。
これもお金教育の一環ということで、
一緒に寒い夕方に電動自転車に娘を乗せて行ってきた。
どこにあろうとも、駄菓子屋には魅力がある。
懐かしいもそうだけど、これだけお菓子がまだ残っていることにも驚く。
その駄菓子屋で感じた話。(やっと本題)
娘ほったらかしで、お菓子を眺めては、懐かしいとニヤニヤしていた。
「きなこ棒」という、これまた懐かしいお菓子が目に入った。
実物を見たらわかると思うけれど、餅のような棒にきな粉をまぶしたお菓子。
きなこ棒に爪楊枝が刺さっていて、爪楊枝の先が赤色だとアタリだともう一本。
そして、きなこ棒のパッケージを見て、
昭和気分(ALWAYS -三丁目の夕日)気分が、
冷めた。
そこには、「昔なつかしのきなこ棒」と書いていた。
「昔なつかし」は余計だろって。
いつからあるか知らないけど...
※このきなこ棒は僕が知ってるアタリ付きとは違う商品
この駄菓子屋の中にいる間は、いつのまにか子供に戻っている自分がいた。
少なくとも娘よりワクワクしている。
そこに、現実に戻るような、「昔なつかし」って文字が目に入った。
「昔なつかし」と言う言葉は、現在の人が過去のことを思って放つ言葉。
「今」を今の人は「なつかしい」とは言わない。将来言う。
見たくなかった...
別にお店が悪くないし、きなこ棒にクレームを言いたいわけでもない。
おそらく、コンビニやスーパーで売っていても、なんの違和感もないはず。
でも、この駄菓子屋の空間では見たくない。
僕は普段、WEBマーケターの仕事をしている。
売れていない店舗の特徴として、お客さん(ターゲット)を見れていなかったり、販売環境(ECサイト)を理解できていないケースが多い。
とりあえず、それっぽい商品をそれなりの価格で売っても、なかなか売れない。
そのことを肌で感じた有意義な時間だった。
そういえば、娘はどこだ。
ずっとお菓子を選んでる。